この度、2025年8月26日(火)~9月6日(土)まで、SHOKEI Solo Exhibition「流れるままに」を開催いたします。
SHOKEIは、「花」「布」「既製品」といったモチーフの選択をもとに、
フローリストとアーティストを横断しながら空間表現における活動を行っています。
それらのモチーフは、フローリストであること、あるいは、自身の多文化的なルーツに呼応したテーマを持って選択されています。
【作家プロフィール】
SHOKEI
千葉大学工学部建築学科を卒業後、スタイリストアシスタントの職を経て、
筑波大学大学院人間総合科学研究科芸術専攻総合造形領域修了。
生花店勤務や内装設計業務を経て、生花の空間装飾を軸に独立し、今に至る。
主な活動歴
2019年 展示「SICF19」スパイラル、東京
2018年 グループ展「筑波大学卒業・修了展2018」茨城県つくば美術館、茨城
2016年 展示「開花」 旧真壁郵便局、茨城
2016年 展示「石巻STAND UP WEEK」石巻川開き祭り、宮城
2016年 展示「ドレスド・カグ」総合交流会館、茨城
2014年 最優秀賞受賞「GARDEN GRAPHIC」
2014年 展示「うづのみ芸術祭2014」山中湖交流プラザきらら、山梨
2013年 二人展「水に浮かぶしゃぼん」DESIGN FESTA GALLERY、東京
他
【作家ステートメント】
例えば、光や空気に応答しながら自律的に変化する「花」や「布」。
そしてその独自のエージェンシーとの対話。
一方「既製品」は、新たな関係性の中に置かれる中で、意味や価値が変化を帯びる。
それは異なる文化圏や文脈を超えて流通する“越境性”のメタファーとして機能する。
これらのモチーフを組み合わせて一つの大きなうねりを作り上げることは、
あらゆる境界を揺るがし、流動的に交錯させる場を立ち上げることである。
そしてそれは、アイデンティティの拡張、越境、あるいは再構築などを試みる真っ只中の
私の中の揺らぎ・儚さと、混沌・力強さを含む心象風景そのものである。
海と空港に、
気づけば1年間、引き寄せられるように幾度も通い、ただ身を置いている。
そして、海と空港の、それぞれの流れを眺めている。
もっと広い世界を想像しながら、今、私の中にある景色をここに起こしてみる。
【「作品の一部を購入する」ということについて】
本作において、越境性の概念は作品鑑賞にとどまらず、観客がその一部を購入し、生活空間に持ち帰ることによってさらに拡張される。
購入されたオブジェクトは、作品としての文脈から個人の生活へと場を移しながら、新たな意味を獲得し続ける。
この行為は、所有や交換を通じて作品が観客の記憶や感情と結びつき、あらゆる境界を揺るがすという意味において、
物質的・概念的な「境界の再構築」が起こるプロセスそのものである。
【イベント】
9月5日(金)20時からは、会場にてアーティストトークを開催いたします。ぜひお気軽にご参加ください。
※入場無料。1ドリンクオーダーをお願いいたします。
【概要】
・会期:2025年8月26日(火)~9月6日(土) 12:00-19:00 ※日月休み
・場所:タナベ画廊 東京都千代田区神田北乗物町1 イトーピア神田共同ビル1F